● ツルの基礎知識

 

日本にいるツルは３〜４種類で広い湿地や水田に棲んでいて、巣は地上に作ります。長い首、くちばし、足が特長で、ドジョウやタニシ、水草などを食べています。北海道の釧路原野に一年を通して暮らすタンチョウツルが良く知られています。鳴き声はクルルオーで、全長は１４０ｃｍくらいです。

☆ 長生きの象徴？
  ツルは千年、カメは万年といわれ現在にいたるまでずっと長生きの象徴とされてきました。しかし、実際の寿命は８０年くらいのようです。また昔はたくさんいたツルですが、今では数が減少して天然記念物に指定されています。
☆ ツルの求愛ダンス
  ツルの仲間は繁殖期になると、オスとメスが向かい合って、羽を広げて体を伸ばしたり縮めたりしながら、かわるがわる飛び上がります。まるでダンスを踊っているように見えることから「ツルの求愛ダンス」と呼ばれています。
☆ 編隊飛行隊  
 

ツルが棲み家を変える時は、リーダーを先頭に二等辺三角形の形に編隊を組んで飛びます。こうすることで前のツルの影になって空気抵抗が小さくなり、疲れないで飛ぶことができるのです。ちなみにツルは首と足を伸ばして飛びます。

☆ 日本人に身近な野鳥
  ツルは昔から日本人には大変なじみのある鳥です。そこで民話や昔ばなしにもたくさん登場してきます。ツルの恩返しはその代表で、自分の白い羽を使ってきれいな反物を作て恩返しをするシーンが印象的です。
 
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